完璧の代償:日本のプラスチック中毒を解き放つ

食料品を買いに行くとき、なぜ野菜や果物がビニールで包まれていることが多いのか、お気づきだろうか。新鮮に見えるのか、それとも人工的に保存されたもののように見えるのか。店員がすでに包装された豆腐をプラスチックに入れようとして、断ったことがあるだろうか?もしそうでないなら、今こそ声を上げる時かもしれない。

清潔さ、マナー、技術力の高さで称賛される日本だが、その洗練された表面には、あまり知られていないプラスチック汚染という問題が潜んでいる。日本はよく、その自然のままの街並みや整然とした廃棄物管理システムが称賛される一方で、プラスチックの危機は都合よく隠蔽されてきた。

年間約940万トンのプラスチック廃棄物を排出する日本は、世界有数のプラスチック消費国である。衛生面や美観へのこだわりが過剰包装を助長し、生鮮食品でさえ何重にもプラスチックで包むことが多い。その結果、新鮮さよりも人工的な印象を与える包装となり、環境に大きな負担を強いている。日本には定評のある廃棄物管理システムがあるにもかかわらず、プラスチック汚染の現実ははるかに複雑だ。日本は今、ジレンマの増大に取り組まなければならない。それは、便利さを求める気持ちと、持続可能性を求める切迫したニーズとをいかに調和させるか、ということだ。

プラスチック問題に対処するため、日本は容器包装リサイクル法(1997年)やプラスチック資源循環戦略(2020年)など、さまざまな法律や戦略を実施してきた。これらは、企業の責任、消費者の意識向上、リサイクルへの取り組みを通じてプラスチック廃棄物を削減することを目的としている。しかし、このような法律にもかかわらず、プラスチック廃棄物の大部分はいまだに海や埋立地に捨てられ、驚くべきことに他の国にも捨てられている。

書類上では、日本はプラスチックのリサイクル率85%を誇り、世界でもトップクラスである。しかし、よく見てみると違うことがわかる。この「リサイクル」の大半は、プラスチック廃棄物を焼却してエネルギーを生み出すサーマルリサイクルである。この方法は埋め立てゴミを減らすが、有害な温室効果ガスを大気中に放出し、地球規模の気候目標を損なうという事実は変わらない。

実際、日本における「リサイクル」という概念は、プラスチック使用量の削減や効果的な再利用のためのシステム構築といった、より複雑な課題を回避するための便利な手段として機能していることが多い。さらに、日本は長年、多くの先進国と同様、プラスチック廃棄物を主に東南アジアの発展途上国に輸出することに大きく依存してきた。中国が2017年にプラスチックの輸入を禁止する以前は、日本のプラスチックのかなりの部分が中国の処理施設に出荷されていた。中国が門戸を閉ざすと、廃棄物の流れはマレーシア、ベトナム、タイ、インドネシアといった他の国々に転用された。この輸出慣行は、環境正義に対する深刻な懸念を引き起こす。インフラが不足しているため、輸出されたプラスチックはしばしば投棄されたり、露天掘りで燃やされたり、地元の生態系に流出したりしてしまう。

豊かな国が貧しい国へ環境負荷を輸出するという、このような廃棄物植民地主義は国際的な批判を浴び、バーゼル条約のような枠組みによる世界的な規制強化を求める声が高まっている。これに対し、東南アジア諸国はプラスチックの輸入を制限または禁止し始めており、日本は国内でプラスチック廃棄物と向き合わざるを得なくなっている。

日本がプラスチックの消費パターンと廃棄物管理戦略を見直し始めれば、変化は可能である。政府、企業、市民が協力して消費習慣を改革し、プラスチック包装の削減を強調し、再利用可能な代替品へとシフトしていかなければならない。

日本では2020年にレジ袋が有料化され、買い物客に袋を持参するよう促すなど、積極的な取り組みが行われている。また、徳島県上勝町のように、40種類以上のゴミの分別方法を採用し、2030年までにゴミゼロを目指す町に代表されるように、ゼロ・ウェイストの動きも活発化している。

日本は岐路に立たされている。プラスチック依存の道を突き進むか、それとも模範を示し、利便性と持続可能性が対立する必要がないことを示すか。包装を見直し、リサイクルを強化し、社会の意識を変えることで、日本にはプラスチック汚染の流れを変える可能性がある。未来はプラスチックに包まれているのではなく、包みが解かれるのを待っているのだ。

プラスチック汚染の問題をより深く掘り下げ、それに対処する創造的な方法を探るには、Ichigo Bloomのプラスチック・コラージュ・ワークショップへの参加を検討してみてはいかがだろう。約2~3時間のこのインタラクティブなセッションは、プラスチックの危機に対する意識を高めるだけでなく、アートやストーリーテリングを通して参加者自身の消費習慣を振り返るよう促す。一度に一片のプラスチックから、解決策の一端を担う有意義な一歩となるだろう。

いちごブルームは、気候変動と生物多様性のコラボレーション・ワークショップ「クライメートフレスク」や「バイオダイバーシティコラージュ」を開催し、組織内の意識向上と変革のきっかけを提供しています。