キャンパスで広がるクライメート・フレスク:東京大学からの学び

2023年9月、東京大学の学生たちが初めてクライメート・フレスクに参加したとき、それが本格的なムーブメントへと発展するとは思ってもみませんでした。しかし、グリーン・トランジション・スチューデント・ネットワーク(GXSN)の主導、そして学生のMahi(現在はいちごブルームのメンバー)の取り組みによって、フレスクはキャンパス内外で気候変動への意識を高める強力なツールとなりました。

最初のワークショップからキャンパス全体へ

物語はLCOY Japan 2023から始まりました。LCOY(Local Conference of Youth)は、国連気候変動会議(COP)と連動した公式ユースイベントで、2023年は東京の複数会場で4日間にわたり開催され、全国の学生や若手が集まり気候行動について意見交換しました。

その中で、東京大学駒場キャンパスでは初めてクライメート・フレスクが実施されました。当時環境科学を専攻して4年目だったMahiにとって、それは衝撃的な体験でした。

「ワークショップが本当に素晴らしく、4年間環境科学を学んできたにもかかわらず新しい発見がたくさんありました」と彼女は振り返ります。
「学生として複雑な気候変動を人に教えるのはハードルが高いのですが、クライメート・フレスクのような、科学的で国際的に認められたツールがあるのは本当に心強いです。」

この体験に刺激を受けたMahiは翌月にファシリテーターの資格を取り、GXSNと共にキャンパスでの展開を始めました。

キャンパスでのインパクト

それ以来、GXSNは13回のクライメート・フレスクを開催し約250名が参加。さらに4回のファシリテーター養成講座で20名以上の学生を育成しました。加えて、「プラネタリー・バウンダリーズ・フレスコ」や「バイオダイバーシティコラージュ」など他のサステナビリティ教育ワークショップも多くの学生に届けられています。

課題と成果

草の根の活動に共通するように、最大の課題は常に参加者を増やすことでした。

「一番の課題は、より多くの参加者を集めること、そして新しい層にリーチすることです。」とMahiは説明します。「プロモーションを協力してくれる団体を見つけるのが効果的でした。そうやって昨年のAlterCOP29では160名もの参加登録を集めることができました。」

一方で、得られる成果も大きなものでした。

「参加者から『楽しかった』『また参加したい』『自分もトレーニングを受けてみたい』といった声を聞けることが、何よりの喜びです。」

東京大学を越えて

GXSNは東京大学にとどまらず、2024年のサステナビリティ・ウィーク(農工大、お茶大、筑波大学との共同開催)や、小石川高校、東京農工大学でのフレスク実施にも関わりました。こうして学生主体の気候教育は、さらに広がりを見せています。

他大学へのメッセージ

Mahiのメッセージはシンプルです。

「クライメート・フレスクのようなワークショップは、気候教育に最適なツールです。新入生を迎えるオリエンテーションに取り入れたら最高だと思います。」

いちごブルームからの視点

いちごブルームとして、私たちはこのようなインパクトのある活動をメンバーが主導していることを誇りに思います。GXSNのような学生主導の取り組みは、キャンパスを豊かにするだけでなく、次世代の気候リーダーを育てます。

私たちは、他の大学や高校でもこうした形式の教育を広めていくことを強く後押しします。経験豊富なファシリテーターが集ういちごブルームは、クライメート・フレスクプラネタリー・バウンダリーズ・フレスコ、生物多様性コラージュなどを学校に導入したい教育者や学生をサポートする準備ができています。

いちごブルームは、気候変動と生物多様性のコラボレーション・ワークショップ「クライメートフレスク」や「バイオダイバーシティコラージュ」を開催し、組織内の意識向上と変革のきっかけを提供しています。