2022年以来、フランスの小売・消費財エコシステムをつなぐ主要な業界プラットフォーム「Institut du Commerce」は、プラスチックの原材料から廃棄までのライフサイクル全体を参加者がともに学び、行動へとつなげるカード型ワークショップ「プラスチック・コラージュ」を定期的に開催してきました。
13回のセッション、164名の参加者、そして見覚えのある名前たち
Institut du Commerceのネットワークから集まった約200名の参加者。参加企業のリストは、フランスの消費財・小売業界の顔ぶれといえる内容で、日本でもおなじみの国際的ブランドが数多く含まれています。食品・飲料分野では、Danone、Ferrero、Kraft Heinz、PepsiCo、Savencia、そしてSuntory / Orangina Schweppesが参加。ラグジュアリー・ビューティ分野では、Chanel、Clarins、Guerlain、Kering、Sephoraの担当者がセッションに加わりました。そのほか、包装・化学・素材、小売、そしてフランス首相府のメンバーを含む公的機関も参加しています。
参加セクターの幅広さが示しているのは、重要な事実です。プラスチックはニッチな問題ではありません。物理的な製品を製造・包装・販売するすべての業界に関わる課題であり、このワークショップに集まった企業はそれを理解していました。

フランスの会場に、日本企業の姿
日本の読者にとって特に注目すべき参加企業があります。Suntory / Orangina Schweppesです。2009年、日本の飲料大手サントリーはフランスのOrangina Schweppesグループを買収し、ヨーロッパの清涼飲料市場に大きな足がかりを築きました。現在「Suntory Beverage & Food France」として事業を展開するこのフランス法人は、Orangina、Schweppes、Oasis、Pulcoなどのブランドをヨーロッパ各地で展開しています。Institut du Commerceのプラスチック・コラージュ・セッションへの参加者数では、Suntory / Orangina Schweppesが全企業中トップです。
なぜ、これが日本で重要なのか
このリストに含まれるブランドの多くは、日本市場にも進出しており、日本の消費者にとっても身近な存在です。これらの企業がヨーロッパで取り組んでいるプラスチック問題は、日本での事業においても同様に存在します。特に、日本で販売される多くの製品が海外で製造・包装されていることを考えると、課題はサプライチェーン全体に及びます。
プラスチック問題について、包装設計からサーキュラーエコノミーの解決策まで、チームの理解を深めたい企業の方へ。プラスチック・コラージュは、複雑なテーマを体験的・科学的・協働的に学べるワークショップです。
Institut du Commerceについて
2017年、3つの業界団体の合併によって設立されたInstitut du Commerce(インスティテュ・デュ・コメルス)は、フランスの小売・消費財エコシステムをつなぐ主要なコラボレーション・プラットフォームです。食品・飲料からビューティ、ホームグッズまで、15のセクターにわたる230社以上のメンバー企業が参加しています。サプライチェーンの効率化からサステナビリティまで、業界と流通が共通課題に取り組む中立的な場として機能しており、2022年から定期開催しているプラスチック・コラージュも、その活動の自然な延長線上にあります。
プラスチック・コラージュについて
プラスチック・コラージュは、クライメート・フレスクと同じ参加型アプローチを採用した、科学的・産業的事実に基づくカード型ワークショップです。参加者は原材料の採掘から生産・消費・廃棄に至るプラスチックのライフサイクル全体をマッピングし、変化のためのレバーを協働で探っていきます。このワークショップを生み出した「Fresque du Plastique協会」は、2022年3月に設立されました。創設者のPhilippe Reutenauer氏は化学者出身で、消費財の包装業界で11年間働いた後、プラスチック問題の複雑さをより多くの人に伝えることにその活動を捧げています。



