世田谷の屋上で、生物多様性と蜜蜂と土に触れる一日:パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン × いちごブルーム × アートファーム池尻

2026年6月、いちごブルームはパルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポンの年次エンゲージメントウィークの一環として、バイオダイバーシティ・コラージュを実施しました。今回初めて、ワークショップと都市型農園でのハンズオン・アクティビティを組み合わせた半日プログラムを東京の屋上で実施し、今後他の企業・団体にも提供できるフォーマットとして発展させていきます。

自然界に根ざしたメゾン

パルファン・クリスチャン・ディオールは、世界有数のラグジュアリー香水・コスメティックスのメゾンです。あまり知られていないかもしれませんが、自然界はこのメゾンのアイデンティティの中心にあり続けてきました。クリスチャン・ディオール氏は自身のアトリエの職人たちを「ミツバチ」、メゾンを「巣」と重ねて語りました。メゾンは香水やスキンケアの原料となる特別な植物を育てる24のガーデンを持ち、温室効果ガス排出量のサイエンスベーストターゲットも設定しています。

年次エンゲージメントウィークは、そのコミットメントをチームの学びと体験として具現化する場のひとつです。今年のテーマは「ガーデン、自然、生物多様性」でした。

バイオダイバーシティ・コラージュとは

バイオダイバーシティ・コラージュは、フランス発のカード形式の協働ワークショップで、現在は世界数十カ国で実施されています。クライメート・フレスクと同様に、IPBESの科学的知見に基づき、4〜7名の小グループで、生態系の仕組み・生物多様性の喪失が意味するもの・それが私たちの暮らしとどうつながっているかを協働で理解していくワークショップです。講義ではありません。参加者が自らの手でカードをつなぎ、生きている世界の全体像を組み立てていきます。そしてそこから生まれる対話は、いつも予想を超えていきます。

今回のディオール・エンゲージメントウィークでは、世田谷・アートファーム池尻の屋上で、日本語・英語の5グループ(各8名)を対象に実施しました。

何かが育っている屋上

アートファーム池尻は、東京都心から電車で少しのところ、世田谷区池尻のHOME/WORK VILLAGEの屋上に広がる都市農園です。プランターでは野菜・ぶどう・花・ハーブが育ち、東京都市部を拠点とする養蜂チーム・Beeslowとのコラボレーションによるミツバチの巣箱もあります。メンバーシップ制のプログラムやイベント・ワークショップを通じて、都市の真ん中でも自然のサイクルと再びつながれるという考えを体現しています。

生物多様性について考える朝を過ごすには、これ以上ない場所でした。

カードから土へ

バイオダイバーシティ・コラージュの後、参加者はアートファーム池尻とBeeslowが担当する3つのハンズオン・ステーションをローテーションしました。

ハーブ収穫: 屋上農園のハーブを摘み取り、自分だけのフレッシュハーブティーを作ります。都市農業の基礎、混植栽培、植物の多様性と生態系のレジリエンスのつながりについても学びます。

養蜂見学: Beeslowとともに巣箱を観察しながら、花粉媒介者の役割、食料システムとのつながり、都市環境における生物多様性について学びます。

コンポスト: コンポストと都市型食循環の再生について、実践的に学びます。生ゴミが土になる仕組み、そしてその土が午前中に議論してきたすべてのものとどうつながっているかを体感します。

この3つのアクティビティは、ワークショップの「休憩」として設計されたものではありません。ワークショップの続きです。それぞれが、グループが一緒に考えてきた概念を、生きた形で体験するためのものでした。

参加者の声

大多数の参加者が生物多様性への理解が深まったと回答し、多くの方がサステナビリティへの行動意欲が高まったと答えてくれました。

いくつかのコメントが特に印象に残っています。

「素晴らしい学びの機会となりました。実際に自然に触れて、全ての生き物や食への感謝の気持ちが芽生えました。普段PCばかり触っていますが、緑に触れ・自然に触れ、とてもリフレッシュにもなったように思います。」

「体験型のアクティビティが多く、また、自由に思った事を発言しやすい雰囲気作りをファシリテーターの方がしてくださったおかげで非常に楽しく学ぶ事ができました。コンポストは実家にさっそく勧めてます。少しづつでも意識を変えてゆくことが大事と思いましたので、楽しく継続してゆければと思っております。」

発展させていくフォーマット

バイオダイバーシティ・コラージュとハンズオン・アクティビティをこのような形で組み合わせるのは今回が初めてのことでした。協働学習から身体的な体験へと移行する半日プログラム、すべてが同じテーマでつながっています。このフォーマットを他の組織にも提供できる再現可能な形に発展させていきます。標準的なワークショップを超えた半日のエンゲージメント・プログラム、東京で環境学習を感覚的・体験的な体験とつなげるプログラムをお探しの企業・団体の方は、ぜひLearn&Do: アーバンネイチャーのページをご覧ください。また、貴組織向けのプログラム内容についてお問い合わせいただくことも可能です。

謝辞

パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポンの皆さまへ、信頼を寄せていただいたことと、当日チーム全員が持ってきてくださったオープンな姿勢に、心より感謝申し上げます。アートファーム池尻・小野さんへ、あの屋上に本当に生きているものを育ててくださっていることに。Beeslowへ、東京の真ん中で、一匹の蜜蜂がいかに多くのものを支えているかを思い出させてくれたことに、感謝いたします。